こんにちは、モリアメです。
私実はちょっと変わったレシピ本を集めるのが趣味でしてね…。
特別!特別料理上手というわけではないんですけど眺めるのが子どものころから
好きで…今でも結構なペースで「これは」と思うレシピ本があったらつい買ってしまうんですよ。
ということで、ちょくちょくおすすめのレシピ本があったら
これからも紹介したいと思います。
・・・ということで初めにご紹介する本はこちら。
世界のおばあちゃん料理 ガブリエーレ ガリンベルティ著
河出書房新社
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ガブリエール・ガリンベルティという写真家が世界50か国、58人のおばあちゃんに会い直接自慢の料理を作ってもらった
ときの写真集。おばあちゃんにインタビューをし、作り方をそのまま本に掲載しています。
おばあちゃんはやっぱり図太いよね。
この本を読み終わった後、正直レシピより心に残るのはおばあちゃんたちの物語。
著者のガリンベルティさんがインタビューして色々とおばあちゃんとお話ししている
んですが、どの人にも本当に歴史がある。ドキュメンタリーが好きな私にとっては
まずそこのところで楽しめました。
「わたしには子どもが7人、孫が38人」みたいなおばあちゃんの笑顔には苦労したからこそ
得られる自信みたいなものがみなぎっていて、子ども一人育て上げるのも四苦八苦している私に
とっては勇気づけられるものがあります。
(こう言ったらおばあちゃん怒るかもしれんけど)昔の人ってスゲ~な~!!
子育てをしながら、「女は強い!というか強くないと生きていけない!」と思う瞬間ってすごく多いので
この本に出てくる58人のおばあちゃんたちが本当にまぶしい。そして温かい。
そんな人たちが目の前で何かぺちゃくちゃしゃべりながら料理してくれたら
何が出たって美味しいだろうと言い切れます。
「美味しい手料理を家族に食べてもらえるほど幸せなことってないと思うの」
BYティネケレインドープ(64)オランダ
こんな風に言ってしまえる人生を想うと、女性として生まれてよかったのかもと思えるのです。
レシピは想像するだけで面白い。
で、肝心のレシピなんですがこれは結構ハードル高いんですよ。
もちろん、ちゃんとおばあちゃんから聞いてすべて配合を作ってみて掲載されて
いるんですが(これもすごい)第一イグアナの肉とか手に入らないし!!
このイグアナ、おばあちゃんに捕まってしまったそう。笑
イグアナはその辺にいるのを捕まえるんだそうです。(想像したらすごい)
(それについてはあとがきも合わせて読んでください)
でも実はこのレシピ本はうまく作られていて、
「は?こんなの作れねーよ!」というのは一つもないのです。
なぜなら、ちゃんと代替の材料が掲載されているから。
手に入らないもの、入りにくいものは似たような味で代用できるものが
紹介されています。
例えばイグアナはウサギ肉で代用可能。ウサギ肉ってネットでは手に入りますよね。
干しイモムシはさすがに代用できる味のものがなかったようですが、まあたいていの物が
「努力次第」で作れるようですよ。
え? 私はまだ試してません。笑
ごめんなさい。
でもレシピ本って面白いのが、
想像上で料理できるところだと思うんです。
たとえば、イグアナの下ごしらえなんてあの!イグアナのお腹を割いて内臓を
取り出して塩を振って・・・というところから、油で焼いて香辛料で味付けしてという
ところまで読むとあら不思議。
「意外と簡単じゃん!」となるんです。
で、作った気になる。笑
そのうえ味も想像できます。辛いとか、甘いとか。
それってある物語を読んで、登場人物や情景を想像するのと何ら変わらないと思うんですよ。
だからレシピ本って好きなんです。
いいばあちゃんに、私もなりたい。
どのお母さんたちもわかると思うんですが、料理って慣れが第一ですよね。
料理本やテレビのレシピをメモって作ることも多いですが、忙しいといちいちそんなことも
していられない。
肉じゃがを毎回レシピ本を見て作ることがいつの間にかなくなって、
気が付いたらサッと酒やみりんを入れたり、塩の塩梅が分かるようになっている。
これって誰が教えてくれるわけでもなく、自分で習得したものですよね。
初めは「料理苦手!」なのに、いつの間にかこの本に出てくるばあちゃんくらいになると
「苦手なのよね~」といいながら美味しい物をサッと作っちゃう。
原動力は家族に少しでも美味しい物を食べさせたいという気持ちです。
その気持ちが料理を美味しくしちゃうんですね。
私もおばあちゃんになっても、孫や息子たちに料理を作りたいなー・・・。
「美味しい~」って言わせたいなー。
そう思わせてくれる一冊でした。
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