このあいだ子どもにキレてるママに話しかけて考えたこと。

8月に息子が肺炎で入院したことを書きましたが、その時に大部屋であったあることについてお話ししたいと思います。
(その時の記事>>【今日から備える】入院付き添い完全ガイド【大部屋生活】

【怒鳴る】それは突然始まった・・・【キレる】

大部屋入院も2回目だった私(と息子)。

熱もある程度下がっていた5日目、それは突然始まりました。

私たちのいた病室は小児病棟じゃなくて、救急病棟でした。
でも、ほとんどの患者が子ども(しかも未就学児)で親の付き添いありな状態でした。

満床が続いていた病室では毎日子どもの泣き声や苦しそうに咳き込む声、それをなだめるお母さんたちの声でいっぱいでした。

病院では20時に面会時間終了。
そこから1時間して消灯。

面会する人がいなくなると、みんなそれぞれベッドサイドの電気を消し、子どもをあやします。
グズグズ聞こえていた泣き声も、お母さんたちが集中してあやすことである程度静かになりしんとした静けさの中で
することもなくなるのでたいてい子どもと一緒に添い寝をしてスマホをいじったり、眠れなくても目を閉じてたりします。

そんな中・・・
突然それは始まりました。

「おぎゃー、おぎゃー!」

赤ちゃんの泣き声・・・これはまあよくあること。
いつもならそのお母さんの「どうしたの?よしよし」という声や鼻歌が聞こえたりしますが、
そのときは

「チッ、なんだよ!」

「うっさいねん!さっさと寝ろや」

「はぁー・・・(イライラ)」

そんな声が聞こえるようになりました。

赤ちゃんは泣き声からして明らかに低月齢。

絶句しました。

他のベッドは静か。
でも、そのベッドからはずっとそこのお母さんの舌打ちやため息が聞こえつづけるのです。

当然赤ちゃんもそんな環境では泣き止まず、何度も泣き声が聞こえます。

「(なんか…気分悪いな。看護師さんに言うかな)」

そう思いました。

慣れない、閉鎖的な環境でイライラや疲れがたまっているのはみんな同じ。
子どもに当たりたくなる気持ちもわかる。
特に小さい子どもの泣き声は誰でも耳をふさぎたくなるくらいに思うもの。

「(でも、だからと言ってみんな聞こえるような環境で…)」

でもその夜は(トラブルにでもなったら)という思いでそのまま就寝。

次の日、そのことをママ友にメールすると
「ええっ、大変だったね…。でもたまにそういう人いるよね。本当にお疲れ様」

夫は
「看護師さんにでも言ってみたら?」

という返答。
夜が来ると「ああ、今晩も・・・」とすごく憂鬱になりました。

そしてやっぱりその晩も始まったのです。

「ぎゃぁぁぁ、おぎゃぁっ」

「はー。なんなんだよ」

「寝ろよ!」

ハッキリ言って聞いてるほうすごくイライラしていました。

「(もう病室変えてもらおうかな?いや、満床だし無理か。)」
「(地獄だ…本当に辛い。眠れない!)」

でも、息子は幸いにもぐうぐう寝てくれています。
そのせいで余計親が眠れないからとは言いにくかった。

特に救急病棟で夜中もバタバタしている病棟だったので、そんなこととてもいう勇気がありませんでした。

【キレるママ】病室の人たちはどう思ってる?

眠れずに夜中も悶々と考えていました。

そしてあることに気が付いたんです。

「(そういえば、この病室にはたくさん母親の付き添いがいるのに誰も何とも思わないのかな?)」
「(誰か一人くらい「うるさい!」って怒るいう人がいてもおかしくないんだけど…)」

いくらよその子とはいえ、同じ子持ちのお母さんたちが子どもに対する暴言なんかを気持ちよく思っているはずがない。
私はそう思いました。

「(どうして誰も何も言わないんだろう)」

そのキレるママの声は大きく、しんとした病室のどこにいても聞こえるような環境です。

「(みんな聞こえないふり。見て見ぬふりってわけか…)」

まあ、そりゃそうか。
今の世の中何があるかわからないし、仕方ないことだよね。

でも…。

自分が子どもにキレそうになっているとき。私ならどうしてほしいのか?

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よくよく考えると、自分も自宅にいるときはなかなか寝ない息子に対して怒鳴ったり当たったりしたこともあります。

特にうちの子はなかなか寝ないので寝かしつけのときは結構な頻度でイライラしていました。

「(そうだ、私はそのたびに夫に「怒鳴ってしまった」「乱暴に扱ってしまった」とか告白してたな)」
「(自分が『キレそうだぞ!』っていうのをアピールしてSOS求めてたな…「助けて!」って。今もだけど)」

そう思うと、
「(もしかしてあのキレてるママは「助けて!しんどい!」って言ってるのかも)」
『「(キレそうだから、誰か来て!)』って……そう思ってるかも」

そう思ったら、いてもたってもいられなくなりました。
どうしてもそのママに話しかけてみたくなったのです。

「(でも、もし『はあ? あんた誰!? 不審者ッ!』ってキレられたらどうしよ…)」
「(もしかしたら死ぬほどおせっかいなことだったら?)」

でも私は思い切って立ち上がり、勇気を振り絞ってそのママさんのカーテンを開けてみることにしました。

私「あ、あのすみません……ちょっと開けてもいいですか?」
ママ「……え?は、はい」

失礼します、と言って開けると、
そこにはまだ10代後半が20歳そこそこくらいのママと、小さい赤ちゃんがいました。
暗い中で、テレビの青い光だけが光っています。

私「すみません、突然。あの……なんていうか大丈夫かなって」

私はやけに緊張してワタワタしながらそう言いました。

ママ「あ、大丈夫です。すみません。うるさいですよね……」

私「いえ、そんなことではないんですが……赤ちゃん可愛いですね、まだ新生児くらいですか?」

ママ「いや、2か月です」

私「可愛いですね、ちっちゃい…うちの子はもう1歳半だから。今だからよく寝てくれるんですけど(嘘)うちもそのくらいのころは
ほんとに寝てくれなくて。こんな窮屈なところだと余計赤ちゃんもお母さんもしんどいですよね!特に初めてのお子さんだと」

ママ「いえ、この子が2人目なんです。お兄ちゃんのほうはもう3歳で」

私「(うちより上ッ!?やべ、先輩面しちゃった)あ、そうなんですか。へえ(;’∀’)」

ママ「上の子はこんなに夜グズることなかったから……よけいに」

私「あ、そうなんですね!まあうちでは旦那と交代で看れたりするからここではずっと一人でキツイですよね」

ママ「あ、いや……うちシングルなんで。まだ20歳なんですけど、バツイチで」

私「(!!)あ、そ、そうなんですね。それだと大変ですね(;’∀’)」

なんか……偉そうに来ちゃってすみません……。

という気持ちになったところで、そのママさんは、

ママ「うちの子……突然40度の熱が出て。それが原因不明なんです。だからいつまで入院するかわからなくて。上の子も心配で……」

私「(そうだったんだ……)それは心配ですね。でもお母さんもお疲れじゃないですか?」

ママ「はい。ここ狭いし。周り泣いてる子いなくて、焦ってついイライラしちゃって」

私「泣くのはお互い様ですよ。うちの子だって昼間はよく泣いてるし、夜中も泣きますから。お互い頑張りましょう!また声かけさせてください」

ママ「……ありがとうございました。すみません」

私「いいえ、おやすみなさ~い。(赤ちゃんに)いい子だからよくねんねして、ママを休ませてあげてね~。じゃ、また!(^^)/」

そう言ってその場を去りました。
そしてその晩以来、そのママの怒鳴ったりイライラしたりする声はしなくなり、赤ちゃんの泣き声もほとんど気にならない程度になりました。

果たして善意とはなんぞや?

正直自分でも「出過ぎた真似かな」と思いましたが、
そもそも善意とはすべてそういうおせっかいのことを言うんではないんでしょうか?

たとえば、この場で私が「うっせーババア!」と怒鳴られててもおかしくなかった。

でも、私はそのママに話しかけなかったことを後になって後悔したと思います。

果たして善意とは何でしょうか?
相手の気持ちを汲みまくって、想像してあげることでしょうか?
まあそれもそれで間違いじゃありません。

同室のお母さんたちも「そっとしとこ」と思ってあえてそうしていたのかもしれない。
それはそのお母さんたちの『善意』

でも私は自分の信じる『善意』を信じようと思ったんです。

よくお年寄りたちが嘆くように、確かに今の日本にはそういうおせっかいな『善意』がなくなっていると思います。
「余計なお世話」というものに意識を向けすぎて、相手にどう思われるかを考えすぎて、結果的に人と人の繋がりが希薄になっているのかもしれません。

その後何故か「キレるママ」たちとよく出会うようになった。

これはそのママとは関係ないんですが(結局あの数日後話さないままうちは退院になった)
以来なぜか・どういうわけかそういう「キレるママ」たちと遭遇することが多くなりました。

たとえばこないだは小児科。

その前はスーパー。

そしてなぜか私はそのママたちと毎回ちょっとした会話しています。

その「キレるママ」たちは皆一様に話してみると本当にごく普通の(でもちょっと口の悪い←人のこと言えない笑)お母さんです。
最後はいつも「大変ですよね~」と言い合って終わります。

そしていつも「みんな一生懸命子育て頑張ってるんだなぁ」と単純ですがそう思います。

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